私の教育係

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 今日は私の教育係のことをお話します。
彼女の名前はノラ。1984年この上田動物病院が開院した頃、宝塚市の保健所からお父さんが引き取ってきた子でした。始めは繋がれていた彼女もすぐに、その素晴らしい家庭犬の素質を見出され、首輪のない生活を手に入れました。

 プライドが高く、賢い彼女はすぐに自分に与えられた仕事を理解し動物病院のスタッフとして輸血の供血犬になったり、病院の夜の見回りをしたりと忙しい毎日を送り、私と出会ったときにはすでに15年の歳月が過ぎていました。彼女は15年前すでに成犬だったのでおそらく16歳か17歳だと思います。

 私は穏やかだった彼女の生活をことごとく乱しました。甘えん坊だった私はいつも彼女のそばにいたくて彼女のハウスに入るたびに怒られ、一つ一つ家庭犬としてのルールを彼女の牙で教えられました。

 私を叱ってるノラは絶対お父さんに怒られることはありませんでした。えさを貰うのも病院に入るのも、声をかけてもらうのも全て彼女が先です。そうして何時しか私も一人前の家庭犬に育ったと言われるようになった頃、年老いたノラとのとっても悲しい寂しい別れが来ました。
 お母さんの腕に抱かれて2003年1月15日もう二度と彼女には会えなくなってしまいました。推定21歳の生涯でした。